top of page
agrado_syo-1_edited.jpg
ご挨拶

長崎市油屋町の鍼灸院 胡坐堂(アグラード)です。

 

振り返れば、もう35年以上も鍼灸師をやっています。これまでにいろんな知識や技術を学び研鑽してきました。若い頃は「立派な一流の鍼灸師になろう!」と必死になっていた時期もあったように思います

牧信宏 画像

胡坐堂(アグラード)牧  信 宏

ですが、経験が増え理解が深まるにつれ、 わたしの関心は表面的な現象よりも本質・根源・原理・真理など、奥の方( 外側より内側 )へと移っていきました。

症状そのものよりもその状態を創りだしたその人へ。

他の誰かの評価や肩書きなどよりも自分自身を自分がどう観ているかへと…。

 

視点が変われば目に映る世界も違ったものになります。

追求する鍼灸院の形も、在りたい鍼灸師像も変化していきました。

 

いま、わたしの考えの中心概念としてあるもの… ​

 

◉ それは、すべての動きの根源は “ 氣 ”(エネルギー) であるということ。

◉ それは、万物には陰陽の性質が同時にあるということ。

◉ それは、心身一如(ココロとカラダはひとつ)であるということ。

◉ それは、諸行無常(すべては移り変わっていること)が前提であること。

◉ それは、“ 今 ” に存在すること。

◉ それは、安らぎ・静寂・温もりのようなものであること。

◉ それは、世間の常識や情報ではなくその時々の自分の感覚が基準であること。

◉ それは、事象よりもその背景をよく観察すること。 ​

 

あなたのカラダも状況も一瞬一瞬変化しています。

いま感じている苦痛に囚われすぎることが、陰陽のバランスを乱し氣の不調和を強めることにつながります。 “ 病は氣から ”とはこの状態のこと。要するに氣の不調和、滞りの状態こそが病の元なのです。 ​

一般に、ほとんどの病気の原因はストレスだと言われますが、、、

 

そのストレスの源は、いったいなんなのでしょうか?

目の前の誰か(何か)でしょうか?

どんな人であろうと、

どんな出来事であろうと、

それをストレスに感じているのは誰ですか?

 

ストレスは、

あなたが自分の内側で起こしている氣の不調和を知らせるサインです。

なので、酒呑んでくだをまいたりカラオケで叫んだりと外側に発散したところで、一時的に紛らすことはできてもストレスの元が解消されることはありません。対症療法的に臭いものに蓋をするように、自分を誤摩化しながら一時しのぎを続けることは、むしろ病気に近づく方法だとさえ思っています。

ストレスへの対処は根本にある氣の滞りに氣づくこと。

そして、その解消は氣の調和をはかることです。 ​

東洋医学には、氣が滞り澱んだカラダの症状を解消する手助けとなる技術だけでなく、人生を健康で豊かに生きるための智慧(ちえ)があります

わたしは、鍼灸師でなかったらその叡智に気づけなかったでしょう。

ほんとは鍼灸師になってからも技術や知識を吸収しようと必死に努力しているときには氣がつきませんでした。

 

その頃は「◯◯でなければ…。」「◯◯であるべき…。」と自らをたくさんの制限で 縛り、硬く窮屈な状態から柔軟や自由を目指していたようで、それはそれは生きることに苦労を感じていたように思います。 ​

東洋医学の深遠な哲学は、長年の臨床で多くの患者さんを通じて、また自分自身の人生の体験を通じて豊かで安心・安全な健康的生き方を教えてくれました。

日常のあらゆることには陰陽があります。

表と裏、光と影、天と地など陰陽の対比が同時にあるのです。

目に見えることや現れた症状にとらわれがちになりますが、カラダ(陽)とココロ(陰)は表裏一体です。 表層の現象には目に見えない深層の何らかの働きが同時にあることを知って下さい。外側の症状(痛み、違和感、苦痛など)にとらわれていれば内側の氣の滞りに気がつかないものです。カラダの症状はココロの訴え。氣が調和しスムーズに流れれば大抵の症状は必要なくなります。抵抗を放せば勝手に循環するもの、それが自然です。 ​

このような考えを基に人を観て、言葉を聴き、ツボを探り、鍼をうつ。

 

腰痛、肩こり、神経痛などの痛み全般の症状だけでなく、女性特有の婦人科系の症状、不妊や逆子、自律神経系の症状など 様々な状態に対応できる鍼灸ですが、胡坐堂(アグラード)は症状を診るだけではなく、その状態を創りだした人そのものを観て陰陽の調和をはかり、やがては真の健康を実感しながら日々を過ごすことをサポートする。そんな鍼灸院で在りたいと思っています。                       

長崎市油屋町 

はり・きゅう 胡坐堂(アグラード) 牧 信 宏

bottom of page